建築家の谷尻誠の建築作品15選。住宅からホテルまで

2018/01/02

こんにちは。
今回は建築家の谷尻誠の建築作品15選。住宅からホテルまでです。

大胆で独創的な建築が特徴の人気建築家、谷尻誠氏。
住宅や商業空間、会場構成、ランドスケープ、プロダクト、インスタレーションなど国内外で大活躍ですよね。
そこで、今回は建築家の谷尻誠氏の建築作品をまとめました。

谷尻誠とは

谷尻誠(たにじり まこと、1974年 – )は、日本の建築家、SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd. 代表取締役
2018年FRAMEより作品集出版、絶景不動産、社食度
建築・インテリア・プロダクトに関する企画、設計、監理、コンサルティング
広島県生まれ
1994年 穴吹デザイン専門学校卒業
1994~99年まで、本兼建築設計事務所勤務。
1999~00年まで、HAL建築工房勤務。
2000年 Suppose design office設立。
現在、穴吹デザイン専門学校非常勤講師
広島女学院大学客員教授
大阪芸術大学准教授

wikipedia

建築家の谷尻誠の建築作品!

毘沙門の家

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昆沙門の家は、広島市内を一望できる高台の斜面に建つ店舗併用の住宅です。
現在は、土地を造成する技術の発達によって、斜面に建築を建てることは稀になって来ています。
しかし、時代を遡れば、荒れた土地であっても高床式で建築は建てられていました。
そこで、昔からの合理性と現代の技術を融合させることで敷地に逆らうことのない、強靭な建築の姿形を目指しました。
不安定な斜面に安定した建築をつくるために、ここではブランコのフレームの様な揺れに対して 非常に強い骨組みを作ることで斜面での安定した建築を実現しながら、斜面造成の必要性を排除しています。
近年、土地の価値観は整形で四角い土地、平らな土地が良いとされています。
ネガティブな印象として解釈されている斜面地に潜む魅力を、工法や構造形式を見直すことで、新しい土地の価値、建築の価値を見つけていきたいと考えています。

広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 毘沙門の家

谷尻誠氏が設計した広島の毘沙門台にある店舗兼住宅「昆沙門の家」!
眺めのいい高台の斜面に建てられた店舗併用住宅です。
6本の柱に2枚のスラブと屋根をのせていますよ。
谷尻誠氏が注目を集めるきっかけとなった作品です。
この作品でJCDデザインアワードの新人賞、グッドデザイン賞、ひろしま街づくりデザイン賞を受賞していますよ。

当初はfloat cafeでしたが現在は閉店し、カフェ ダスティアーツとなっていますよ。
カフェ ダスティアーツ

 

 

桧原の家

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敷地にそっと屋根をかける。
シンプルな操作で空間を生み出し、生活の中の多様な体験と共に目の前に広がる水辺をゆったりと眺める事ができる。
そんな場所をつくることができないだろうか。
このプロジェクトは福岡市の貯水池に面した傾斜地に家族4人のための生活の場をつくる計画。
周辺の木々や草花は豊かに育ち、水辺に住まう多様な生物が時折顔をのぞかせる。
そこに立っているだけで、自然の心地良さを警沢に感じる事ができるような敷地である。
この場所に。
屋根をかけるという行為によって、閉鎖と解放という概念を生じさせる。
つまり、敷地に既に散りばめられている空間というコンディションを屋根によって顕在化させ、そこに多様な生活の場を生み出すことを考えた。
エントランスを入ると、壁で囲われながらも天井の高い少し閉鎖的なホール、その奥に洗面や浴室、トイレやWI.Cなどのコアが配置されている。
そこから水辺の方へ視線を向けると、屋根によって切り取られた開口部から水面だけが映し出され、まるで水辺に浮かぶ舟に乗っているような感覚を覚える。
さらに階段を下りて水辺へと移動すると、視線の先に映し出される風景が移ろい。
空間の濃度はだんだんと変わりゆく。
あるところでは原っぱの中の小屋に籠るような静かな空間、あるところでは水辺のベンチに腰をかけ時間の流れを感じるおおらかな空間。
全ての風景を見通せる空き地であった場所が、屋根によって空間化され、環境に身を委ねながら生活を送る住まいとなる。
屋根と地面のあいだにガラスをはめ込み内部と言われる場所になった空間では、周辺の環境変化に鋭敏となり、次第に建築は環境と国化していく。
どこまでが環境でどこまでが建築なのか。その曖昧だけれども明確にある境界線。
その境界の領域性に興味がある。
ここではシンプルが複雑さを含む。
そんな建築を目指した。

広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 桧原の家

谷尻誠氏が設計した福岡県福岡市の住宅「桧原の家」!
貯水池に面した傾斜地に建てられた住宅です。
水辺の景色を楽しむためのスリット状の開口部が特徴の建物です。
外観は傾斜地にそのまま屋根をかけたようなデザインになっていますよ。
自然の景色を最大限に生かした贅沢な空間となっていますね。
住まいの住環境デザインアワード2016の九州の家賞と、福岡県美しいまちづくり建築賞の大賞を受賞していますよ。

 

 

New Acton Nishi

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地域の自然と共にすまう
オーストラリアのキャンベラに建つオフィス 集合住宅を含む複合施設であり。
環境性能認定制度「GreenStar」の4スターを獲得しました。
この計画では、環境の専門エンジニアと共同で太腿の動きを研究・検証し建物形状を決定しました。
また、建物外岡と内周に気圧の弄なるテラスを設け、自然換気を促し、冷房ゼロの居住空間をオーストラリアの気候で実現しています。
豊かな空間構成をつくることで、環境の整備を同時に行い。
新しいサスティナブル建築のあり方を示唆しています。 オーストラリアという異なる気候・風土の土地で、現地専門家やスタッフの協力のもと設計をしました。

広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− New Acton Nishi

谷尻誠氏が設計したオーストラリアの首都キャンベラにある複合施設「New Acton Nishi」!
オフィスや集合住宅、ホテルからなる複合施設です。
歪んだような外観がユニークで、かっこいいですね。
谷尻誠氏と吉田愛氏率いるサポーズデザインオフィスの作品集「SUPPOSE DESIGN OFFICE -Building in a Social Context-」の表紙にもなっていますよ。

Suppose (英語) ハードカバー
Suppose (英語) ハードカバー

 

 

八木の家

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広島・東京・建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 八木の家

未完成の家をテーマに谷尻誠氏が設計した住宅「八木の家」!
広島市の八木に建てられたコンクリート打ちっぱなしの廃墟のような外観が特徴の住宅です。
外観からは3階建てのように見えますが、実際は2階建てとなっており、居住部分は2階のみとなっていますよ。
1階部分は土がむき出しで、木が植えられており、サッシも付いていません。
高さも6mあり、まさに未完成という感じですね。
2013年にこの作品で、INAXデザインコンテストの審査委員特別賞と、住まいの環境デザイン・アワードの住空間デザイン優秀賞を受賞していますよ。

 

 

沼袋の集合住宅 La Torretta

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広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 沼袋の集合住宅

谷尻誠氏が設計した東京都中野区沼袋の集合住宅「ラトレッタ」!
新青梅街道沿いの五角形の変形敷地に建てられた6階建て8戸の集合住宅です。
1フロア2住戸で、内部にもう一つ部屋があるような造りになっています。
外観はコンクリートの木目と大きな開口部が特徴の建物ですよ。
よく見ると上にいくほどにコンクリートの壁が薄くなっているのが分かります。
2013年にこの作品で、LIXILデザインコンテストの銀賞と、住まいの環境デザインアワードの住空間デザイン最優秀賞を受賞していますよ。




尾道の家

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広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 尾道の家

谷尻誠氏が設計した広島県の尾道の海が見える場所に建てられた住宅「尾道の家」!
対岸や橋などの周りから視線が気にならないよう家全体を海に対して斜めに建てられています。
LDKやエントランスホール、ゲストルーム、バスルームにそれぞれ海側に向けてテラスを設けていますよ。
テラスからは釣りもできる贅沢な空間となっていますね。

 

 

東広島の共同住宅 LA TERRASSE

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広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 東広島の共同住宅

谷尻誠氏が設計した東広島の共同住宅「ラテラス」!
ペットと共生するをテーマにデザインされた賃貸住宅です。
ペット専用設備もあり、部屋には入ってすぐの土間やテラスが設けてありますよ。
ストライプのカラフルな外観も美しいですが、内装もおしゃれです。
この作品は、2006年にグッドデザイン賞を受賞していますよ。

 

 

安城の家

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涼しい風が通り抜ける気持ちのよい外部空間での食事。
温泉の露天風呂で開放感溢れる外部での入浴の時間。
ハンモックに播られながら雲の流れをぼんやり曳つめ、気がつくと眠りに誘われていた安らかな外部での睡眠。
外部での体験は、我々に時間を過ごすということの豊かさを与えてくれる。
敷地は安城市の住宅地にあり、両親の住む隣の敷地に若い家族の住まいをつくる計画である。
庭で運動をすること、こどもを自由に外で遊ばせることなどクライアントからは内部はもちろんのこと、外部での生活の楽しさを提案することが求められた。
外を考える事。
生活という全船が内部を中心に行われているとしたならば、この豊かさを設計という行為によって日々の生活でも実現することができないがと我々は考えた。
計画は敷地全体に大きな屋根を掛け、外部のLDKと内部のLDKを等価に作り出している。
囲まれた庭は、従来の鑑賞するための場所ではなく部屋として使われ始め、外部にキッチンを置くことによって、外部での食事が日常となり、外部で音楽を聴いたり、くつろいだり、本を読んだり、眠りについたり、睦動的に庭が部屋として使われる。
敷地全体を住宅として機能させ、生活が内外を横断しながら営まれること。
それは建築の可能性を拡張することでもあるのではないだろうか。
個人の住宅を設計するということで、建築の豊かさが拡張され、外部ということを改めて考えることは、住宅のみならずあらゆる建築を設計する上でも向き合うべきことで、内外を考えることの先に、世の中の建築が豊かになるとしたならば、住宅は社会性を持つともいえるのではないだろうか。
ブライベートな空間を考えることと、パブリックを考えることが今までは二つのものとして定義されてきたが、我々は、その間の可能性をこれがらも獲索していきたいと考えている。

広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 安城の家

谷尻誠氏が設計した愛知県安城市の住宅「安城の家」!
大屋根の下の半分を半屋外空間とした住宅です。
間にあるガラスの引戸を全開放すると中と外を繋げることもできますよ。
屋根、壁ともにアスファルトシングルを使用し、迫力のある外観となっていますね。
この作品で住まいの住環境デザインアワード2016のグランプリと、第3回東海住宅建築賞2015の優秀賞を受賞していますよ。

 

 

Blue Blanc

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広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− Blue Blanc

谷尻誠氏が設計した愛知県東岡崎にある結婚式場「Blue Blanc」!
チャペルは柔らかい光に包まれたような洗練された空間となっています。
他にも街のような雰囲気の待合や自然をイメージしたバンケットなど場所によって様々な体験ができますよ。

 

 

広島の小屋

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広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 広島の小屋

谷尻誠氏が設計した広島県安芸高田市の住宅「広島の小屋」!
アクリルを使用した透明な壁が特徴の住宅です。
壁がスケルトンなので、屋根が浮いているようですね。
内部は曲面のフェンスで仕切られており、キッチンなどの水回りや寝室、子ども部屋などは一段下がったところにあるので、最低限のプライバシーが確保されています。
この作品で、住まいの住環境デザインアワード2015の優秀賞と、ぐっとずっと。エネルギア住宅作品コンテストの2016年新築住宅部門の佳作にも選ばれていますよ。




今治のオフィス

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愛媛県今治市に建つ自社ビルの計画。
しまなみ街道の終着に位置する、自然の豊かさが広がる敷地の中で、この豊かな自然を内包するような、限りなく大らかで、ゆるやかに繋がる建纂。
オフィスという機能をワークスペース、ストックスペース。
食堂やミーティングスペースなど働く上で必要な要素を細分化し、敷地を切り取るように囲われたガラスのハコの中に散りばめた。
その場所で起こりうる行為は、まるで公園のように自由にフレキシブルに使用され、その用途にあった空間として機能する。
また、本来同じ空間に配置されるワークスペースとストックスペースを分け、外周に配置することで、外部と各諸室との緩衝書として機能し、開放的な空間でありながらも、縁側空間のように、熱環境を整備する役割を同時に果たす。

広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 今治のオフィス part1

 

世の中は名前が支配しているのではないだろうか。
一般的に、ゴミ箱と呼べばゴミを入れるものとして使い。
それを逆さまにして椅子として使おうとはしないように名前自体がそのものの使い方さえをも決めているのではないかと思うことがある。
オフィスにおいても同様のことがある。
社員食堂ではお昼の時間だけが食事によって食堂と空間が定義され、会議室では会議がないときは誰も使用しない機能のない部屋になっているのが現状である。
オフィスにおける部屋の使われる時間、時間帯が名前によって判限されていないかを、再考することによって、新しいオフィスの使われ方と、環境を同時に解く計画とした。
この建物のエントランスを我々はパークと名付けた。
扉をあけたその先に拡がる空間は、もちろん工ントランスホールとして機能しながらも、お昼になれば社員さんがお弁当を持ち寄り食事をすることによって食堂となり、お客さまと商談をすれば会議室へと、部屋の名前が変わっていく場所になる。
またこのパークが執務空間をぐるりと囲い込む計画によって、外部と内部の中間領域になることで、執務空間のエネルギー付加を最小限に抑える役割りと、書類やカタロクなどの一時的に利用するものたちの収納場所になることで、執務空間からは収納体積がディスカウントされ、空調を機能させる体積も必要最低限のものへエネルギーをつかう状況を設計した。
このように使う人が行為によって場所に名前をつけていくことで、あらゆる場所に機能が生まれることとなった。
既に社会に定着している名前や概念をいちど取り除くことによって新しい空間の可能性を私たちは見つける事が出来たのではないかと考えている。
名前を取り除くことによって機能を拡張させながら、名前をつけることで人の使い方を導く。
そんな「なまえと建築の関係性」に可能性を感じている。

広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 今治のオフィス part2

谷尻誠氏が設計した愛媛県今治市のオフィス「今治のオフィス」!
木のルーバーに覆われたおしゃれな外観が特徴のオフィスです。
パークと名付けられたエントランスは吹き抜けとなっており、休憩や打ち合わせなどに活用できます。
吹き抜けを囲むように緩やかなスロープが架かっていますよ。
部屋は円形で、ガラスの壁に仕切られています。
この作品で第1回JIA四国建築賞の大賞を受賞していますよ。

 

 

豊前の家

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家と家のあいだの狭い路地や、庭の先、小屋のかげ、床下、空き地といった場所は、幼い頃の子供たちにとって、格好の遊び場でした。
遊ぶために与えられた公園や庭ではなく、自然と遊びの場になっていくような、そんな中庭を持つ住宅を考えました。
この住宅では、部屋という単位を建築という単位に置き換えることでひとつの住宅でありながらいくつもの建築であるような状態を設計しています。
バラバラに配された建築のあいだにはガラス屋根の架かった路地が生まれ、廊下でありながら街路のような、プライベートでありながら パブリックスペースであるような、内部でありながら外部のような、そんなモノとモノとの、あいだのような空間になっています。
そのあいだの空間では、子供達が走り回ったり、風を感じながら食事をしたり、太陽のしたで読書をしたり、星をみながら眠りについたりいままでの住宅での生活を超えた、想像力に溢れる魅力が、そこでは生まれていきます。
こどもたちが、積極的に外部空間を使いこなすように、この住宅では街路(中庭)が生活の一部として使われ、内部の行為が外部に参加していくことで、内外の関係が等価になっていくことを考えました。
都市の中庭であるような街路が、住宅と親密な関係が築かれていく先に、これからの建築の姿を想像し、今までの内部と外部関係性を超えた、新しい関係性に出会いたいと考えています。

広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 豊前の家

谷尻誠氏が設計した福岡県豊前市の住宅「豊前の家」!
リビングやキッチン、寝室、子ども部屋、浴室、クローゼットの6つの箱型の棟が独立した住宅です。
中庭のような広々とした廊下があり、子供たちの楽しい遊び場となっています。
路地にはガラス屋根となっているので、雨に濡れる心配もありません。
この作品でモダンリビング大賞を受賞しています。
また、モダンリビングの平屋特集号の表紙にもなっていますよ。

モダンリビング189
モダンリビング189

 

 

 

ONOMICHI U2

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小さな公共性
活かすこと、残すこと、循環していくこと。
「サイクル」ということを テーマに町の魅力を引き出し豊かな未来をつくることを目指した。
広島県尾道市は海と山に囲まれ、古民家の立ち並ぶ美しい坂の町・尾道として知られており多くの観光客やサイクリストがやって来る。
この町の新たな拠点施設として海沿いの倉庫を有効活用するプロポーザルが2012年に行われ、我々はこの倉庫をホテル、サイクルショップ、イベントスペース、BAR、レストラン、ベーカリー、コーヒーショップ、物販店を併設した商業施設へとコンバージョンすることで、そこに住まう人々が町に愛着を持ち、訪れる人との関わりが生まれる場所を提案し選定された。
昭和18年に建てられた船荷倉庫だった県営上屋2号倉庫の射巫体をそのまま残し、その中に新しい建築を足していくことで歴史を継承しつつ、新たな場所となるよう計画した。
既存倉庫に新しく付加される鉄骨造の建物には、小さな古民家が密集する尾道の町並みの「小さなスケールの連続と路地」という関係を継承させた。
自転車のリペアを行う路地、地元住民やトラベラー同士の情報交換の場となる縁側など、建物全体を「町」と見立て、人々の関わりを生むきっかけを散りばめた。
また「瀬戸内らしさ=もてなし」と捉え、地元 食材を取り入れたメニュー、地域産業を使ったオリジナル商品、サイクリスト向けのサービスなどが展開されている。
それらを引き立てる要素として、木材・モルタル・スチール等の古民家や造船の街に因んだマテリアルを採用し、魚灯を連想させるような照明などの細かな部分も緻密に設計することでソフト・ハードともに、この町らしさを体験できる空間をつくりだした。
世の中が均ー化していくなか「時間が紡ぐ古いものの価値」「その町に相応しい現代性」この2つが共存する関係性に都市や町の魅力を生かす鍵が潜んでいるのではないだろうか。
町の人々が昔から知っている風景に、現代の価値観を挿入することでコントラストを生み出し、見たことがあるけれども、どこか新しさを感じる「懐かしい未来」のような場により、地域の方が改めて尾道の魅力を発見するきっかけを作り出そうとした。
ONOMICHI U2では、「尾道らしさ」を継承した建築的操作と、町自体を活かす丁寧なプランディングによって、町の中に散り散りになっている、尾道らしさを再編集し、個人を超えたところにある従来の公共に対する価値観ではなく、日常生活の中にある小さな出来事を紡いでいくことによって生まれる「小さな公共性」が、これからの尾道を、また日本の地方の魅力を引き出していくことに繋がるのではないかと我々は考えている。

広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− ONOMICHI U2 part1

広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− ONOMICHI U2 part2

谷尻誠氏が設計した広島県尾道市のサイクリスト向け複合施設「ONOMICHI U2」!
海運倉庫をサイクルというテーマで、リノベーションした複合施設です。
自転車をそのまま持ち込むことができる宿泊施設「HOTEL CYCLE」もありますよ。
ホテルの他にもパン屋「Butti Bakery」やレストラン「The RESTAURANT」、バー「KOG BAR」、カフェ「Yard Cafe」、雑貨屋「U2 shima SHOP」、自転車屋「GIANT」などが入っています。
この作品でJCDデザインアワード2015の準大賞、中国建築大賞2015の一般建築部門の大賞、Taipei International Design Award2014 (台湾) 優選W受賞、International Prize for Sustainable Architecture 2015 (Italy)金賞を受賞していますよ。

Cycle, Travel and Good things|ONOMICHI U2

 

 

上大須賀の家

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私たちは普段、中と外を区別するとき日差しの向きや強さ、地面の感触、まわりにあふれる音の種類や強弱などによって無意識に判断しています。
今回の改装では、既存の間仕切りが全て取りはらわれた射区体の中に新しく住空間のボリュームを置きたれ壁によって空間を仕切りました。
たれ壁に囲まれた「なか」の空間は、足下から柔らかい光がやってくる静かな場所としてたれ壁より外側にある「そと」の空間は、沢山の光がやってくる明るい庭のような場所として内部空間に、あたかも庭が入り込んで来たかのような状態を設計しています。
たれ壁と床の高さの違いによって中と外が分節され、立ち上がると、空間は間仕切られ腰をおろすと、離ればなれだった空間がひとつになり、中と外とが親密な関係を築いていきます。
人がもともと持っている中と外の感覚が、人の行為によって独立したり混じりあったりしながらここでは、さまざまな関係性を生んでいます。
家の中に外部が生まれ、中と外が生活を通して混ざり合いこの家だけの、中と外の豊かな関係性が育っていくのではないかと考えています。

広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 上大須賀の家

3階建ての建物の最上階を改修した「上大須賀の家」!
広島の上大須賀町にある谷尻誠氏が設計したプロジェクトです。
フロア全体の中に垂れ壁で囲ったLDKを配置することにより、熱環境や騒音に対応した空間となっていますよ。
外側は土間の半屋外空間となっており、おもしろいですね。
この作品で2009年にINAXデザインコンテストの銀賞と、2010年に住まいの環境デザインアワードの環境デザイン優秀賞を受賞していますよ。

 

 

大野の家

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大野の家は日本三景の宮島を望む対岸に建っています。
ここに夫婦2人の生活に足るだけの最小限の場と、ピアノを弾くための伸びやかな空間を望まれました。
大きな空間を確保する時、必ず柱や梁のサイズが問題になるのですが、ここではペラペラな紙も折ることで、しっかりとした形を生み出すように、建物を折り紙のように折ることで、強度を確保することを実践しています。
またそのことで、平行面を持たない多面体の空間となり、ピアノを弾く場所として、より効果的なものとなっています。
外壁は、前方の海からの塩害や鉄道からの鉄粉の飛来に配慮し、コンクリートをステインで染め、錯びた仕上げとする事で、たとえ前面線路より鉄粉の飛来があったとしても経年変化によって建築の容姿が左右されない仕上を選択しています。
建物内部は工ントランスより順にピア/スペース→リビング→ダイニング→寝室と水回りを囲うように配し、上階へあがるにつれ明るく活動的な場から静かで落ち着いた場へと空間の性格を変化させる事で壁を用いることなく使用目的に合わせた空間を実現しています。
構造的に成立することから形態を導きひとつながりの空間でありながらもフロアレベル・開口サイズ・天井高などの操作により精神的な間仕切りのある空間を創造しました。
足し算で様々な豊かさを求めがちな現代において、あえてあるものの中で工夫をすること、言い換えればものの本質に迫ることが、本当の意味での豊かさに辿り着けるのではないかと考えています。

広島・東京 建築設計事務所 SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd −Works− 大野の家

谷尻誠氏が設計した広島県廿日市市大野の住宅「大野の家」!
宮島を対岸に臨む崖地に建てられた住宅です。
折り紙のように折り曲げた錆色のRCに大開口が特徴の建物です。
海からの塩害や鉄道からの鉄粉が飛んでくるので、初めから錆色にしているそうです。
広島市から電車や車で宮島方面に行く際に右側に見えてきますよ。
最初見たときは変わった建物があるなあと思ったのを覚えています。
外観の表裏のギャップもすごいですね。
現在はオーナーから譲ってもらい絶景不動産で、宿泊の運営を始められたみたいですよ。
2005年にINAXデザインコンテスト部門賞を受賞しています。

 

 

谷尻誠氏と吉田愛氏率いるサポーズデザインオフィス初の作品集「SUPPOSE DESIGN OFFICE -Building in a Social Context-」が発売されました。
ここでは紹介していない作品はもちろん、厳選された30のプロジェクトが紹介されていますよ。

Suppose (英語) ハードカバー
Suppose (英語) ハードカバー

 

いかがでしたか。他にも素敵な作品が作品集やオフィシャルサイトに載っていますよ。
以上で建築家の谷尻誠の建築作品15選。住宅からホテルまででした。

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