建築家のレンゾ・ピアノの建築作品7選。代表作のポンピドゥー・センターや関西国際空港旅客ターミナルビルなど

2019/10/28

こんにちは。
今回は建築家のレンゾ・ピアノの建築作品7選。代表作のポンピドゥー・センターや関西国際空港旅客ターミナルビルなどです。

プリツカー賞も受賞しているイタリアを代表する建築家のレンゾ・ピアノ氏。
代表作であるポンピドゥー・センターや関西国際空港旅客ターミナルビルなどをはじめ、世界各国に様々な建築物を手掛けていますよね。
そこで、今回は建築家のレンゾ・ピアノの建築作品をまとめました。

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レンゾ・ピアノとは

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レンゾ・ピアノ(Renzo Piano、1937年9月14日 – )はイタリアを代表する建築家。
インテリアから公共建築まで幅広く手がけている。
なおイタリア語での正式な発音は「レンゾ」ではなく「レンツォ」がもっとも近い。
1937年、ジェノヴァで建設業を営む家に生まれる。
フィレンツェ大学への2年の在籍を経て、1964年、ミラノ工科大学卒業。
フランコ・アルビーニの下で働いた後、1965年、スタジオ・ピアノ設立。
1960年代後半は、オリベッティ・アンダーウッド工場の設計でルイス・I・カーンの共働した。
1970年から1977年にかけて、リチャード・ロジャースと共に建築設計事務所「ピアノ&ロジャース」を共同主宰。
建築設計競技で勝ち取ったポンピドゥー・センターの設計を共同で進めた。
1977年から1980年にかけては、構造家のピーター・ライスと共同でピアノ&ライス&アソシエイツを主宰した。
1981年、レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップを故郷のジェノヴァに設立。
主要な作品としては、国際舞台に衝撃を与えたポンピドゥー・センター、20世紀の建築におけるエンジニアリング・構造設計の最大の成果である関西国際空港旅客ターミナルビル設計、ベルリン・ポツダム広場の再開発にあたってのダイムラー・シティのマスタープラン設計であろう。
いずれも、巨大建築に求められる技術的課題に応え、国際空港の象徴性やベルリンの周囲の歴史的文脈などといったものにも配慮をしている。
彼の設計による超高層ビルがベルリン以外ではシドニー(オーロラ・プレイス)などに設計されたほか、ロンドンのロンドン・ブリッジ駅の南西側に所在する「シャード・ロンドン・ブリッジ(Shard London Bridge)」という87階建て高さ310mのピラミッド型超高層ビルがある。(2008年9月に着工、2012年7月5日に外構竣工)

wikipedia

建築家のレンゾ・ピアノの建築作品!

ここからはいよいよ、実際に建築家のレンゾ・ピアノの建築作品を見ていきましょう。

ポンピドゥー・センター

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ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター (Centre national d’art et de culture Georges Pompidou (CNAC-GP); 通称「ポンピドゥー・センター (Centre Pompidou)」) は、パリ4区のサン=メリ地区にある総合文化施設である。
1969年に、近代芸術の愛好家でもあったジョルジュ・ポンピドゥー大統領 (1969-1974) が、首都パリの中心部に造形芸術のほか、デザイン、音楽、映画関連の施設および図書館を含む近現代芸術拠点を設ける構想を発表。
1977年にヴァレリー・ジスカール・デスタン大統領により落成式が行われた。
設計を手がけたのは建築家レンゾ・ピアノ、リチャード・ロジャースおよびチャンフランコ・フランキーニ(フランス語版)である。
当初は、デザインが斬新すぎて歴史ある建物が立ち並ぶパリの美観を損ねるなどの批判があったが、レンゾ・ピアノは「いかめしい文化施設のイメージを破壊したかった。
これは芸術と人間のこの上なく自由な関係の夢であり、同時にまた、街の息吹が感じられる場である」と語った。
ポンピドゥー・センターは、主に公共情報図書館(仏式1階から3階)、国立近代美術館・産業創造センター(フランス語版)(4階から6階)、映画館、多目的ホール、会議室、アトリエ・ブランクーシ、カンディンスキー図書館および国立音響音楽研究所 (IRCAM) により構成される。
国立近代美術館は、ピカソ、カンディンスキー、マティス、シャガール、レジェ、ミロ、ダリ、デュビュッフェ、ウォーホル、モンドリアン、ニキ・ド・サンファルなどの作品をはじめとする100,000点以上の作品を所蔵し、近現代美術のコレクションとしては欧州最大、世界的にもニューヨーク近代美術館 (MoMA) に次いで第二の規模である。

wikipedia

フランスのパリにあるレンゾ・ピアノ氏とリチャード・ロジャース氏によって設計された美術館を含む複合文化施設「ポンピドゥー・センター」!
本来隠そうとする構造や設備などが外部にむき出しになった工場のような斬新な建物で、レンゾ・ピアノの代表作となっています。
チューブ状のエスカレーターやカラフルなパイプが特徴的で、構造や設備などを外に出したことにより、内部はフレキシブルな展示空間を実現していますよ。

Centre Pompidou

 

 

関西国際空港旅客ターミナルビル

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関西国際空港(かんさいこくさいくうこう、英: Kansai International Airport)は日本の大阪府南西部の泉南にある国際空港である。
西日本の国際的な玄関口の空港として、また、関西三空港のひとつとして大阪国際空港(伊丹空港)、神戸空港とともに関西エアポート株式会社によって一体運営が行われている。
第1ターミナルビル(T1)は、地上4階建ての本館、および、南北に677mずつ伸びるウイングで構成されている。
開港当初の名称は「旅客ターミナルビル」だったが、第2ターミナルビル(LCC専用ターミナル)の開業に伴い、2012年10月28日に、「第1」を冠した現在の名称に変更された。
建造に際しては、建築設計競技の結果、イタリアの建築家のレンゾ・ピアノが設計を担当し、構造設計にはアラップが携わった。
内外装はガラスが多く使われ、屋根は飛行機の翼をイメージした緩やかな円弧状のカーブを描く形であり、上空から見ると本ターミナルは「翼を休める鳥」を模した形になっている。
1棟の建造物であるが、国際線と国内線の両方の運航に対応しており、年間の旅客処理能力は2,500万人(国際線1,200万人、国内線1,300万人)である。
本館は下表の階層構造となっていて、垂直方向の移動だけで国内線と国際線を乗り継ぎできる動線が採用されている。
国際線旅客の動線にあわせて、リムジンバス及びフェリーの船着き場との間を結ぶバスの降り場は4階に、乗り場は1階に設けられている。
また、国内線出発・到着フロア(チェックインカウンター、保安検査場、手荷物引渡場、搭乗口あり)の2階は、エアロプラザ、鉄道駅、立体駐車場(P1、P2)とペデストリアンデッキで直結し、各旅客のストレスの少ない動線を実現している。
国際線の制限区域内は、到着旅客と出発旅客の動線が分離されており、それぞれの旅客を混在させないよう目的施設に誘導できる設計となっている。
一部の搭乗口は検査場から距離があるため、動く歩道が設置されている。
上記の通り国際線用と国内線用の施設・搭乗口を有しているが、搭乗口のうち2箇所は国際線と共用である。

wikipedia

大阪市泉佐野市にあるレンゾ・ピアノが設計した関西国際空港の旅客ターミナルビル!
美しい曲線の大屋根が特徴の建物で、内部には巨大な吹き抜け空間のキャニオンが設けられています。
レンゾ・ピアノ氏による日本での作品は、他にも熊本の牛深ハイヤ大橋や東京のメゾン・エルメスなどがありますよ。

関西国際空港

 

 

ザ・シャード

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ザ・シャード(英語:The Shard)、またはシャード・ロンドン・ブリッジ(英語:Shard London Bridge)は、イギリスの首都ロンドンのロンドン・ブリッジ駅の南西側に所在する超高層ビル。
2008年9月に着工、2012年7月5日に外構が竣工した。
地上87階建て、尖塔高310m。
EUで最も高いビルである。
建築設計はポンピドゥー・センターや関西国際空港旅客ターミナルビルで知られるイタリア人建築家レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)。
ザ・シャードは、ピラミッドを垂直に引き伸ばしたような形状をしており、互いに接触しない8つの面からなる。
この外観は、カナレットがロンドンの風景画に描いた帆船のマストや教会の尖塔をイメージしたものである。
外壁は英語で「破片」を意味する”Shard”の名称通り、角度を付けてガラスが取り付けられており、透明度の高い低鉄ガラスが用いられていることとあいまって、天候で変化する空の様子を刻々と映し出す。
ザ・シャードは、2 – 28階がオフィス(54,488 m2)、31 – 33階がレストラン(5,761 m2)、34 – 52階がホテル(16,198 m2)、53 – 65階がマンション(5,772 m2)、68 – 72階がルーフテラス含む展望施設等(758 m2)、75 – 87階が塔屋となる。
ホテル部分には、シャングリ・ラ・ホテルズ&リゾーツがロンドン初のホテル施設として入居する予定。
52階にはスパが設けられる。

wikipedia

イギリスの首都ロンドンにあるレンゾ・ピアノが設計した超高層ビル「ザ・シャード」!
全面ガラス張りのピラミッドのような形状が特徴となっており、高さ310mを誇るヨーロッパで最も高い建物と言われています。
高層階には展望台が設けられており、ロンドン市内を一望することができますよ。

The Shard: Inspiring change | The Shard

メニル・コレクション(美術館)

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メニル・コレクション(英語: Menil Collection)は、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストンにある美術館で、ドミニク・デ・メニル(ドミニク・ド・メニル、Dominique de Ménil, 1908年 – 1997年)とジョン・デ・メニル(ジャン・ド・メニル、Jean de Ménil)夫妻の現代美術を中心としたコレクションを収蔵・展示している。
メニル・コレクションの敷地は、ヒューストン南西の郊外のセント・トーマス大学付近にある。
周囲は同じような色調の邸宅が並ぶ整った町並みになっているが、これらはデ・メニル夫妻が少しずつ買い上げて落ち着いた灰色に塗り替え、芸術家らに賃貸した家々である。
レンゾ・ピアノの設計による美術館本館は、1987年6月に開館した。
建物外部に突き出したひさしから建物の上部までを一体となった平屋根が覆い、展示室の天井にはレンゾ・ピアノとピーター・ライスが工夫した、自然採光のための天窓と光を散乱させるためのルーバーが設けられており、やわらかい自然光が展示室を包んでいる。
1995年には同じくピアノの設計でサイ・トゥオンブリー・ギャラリー(Cy Twombly Gallery)が開館したほか、ドミニク・デ・メニルの生涯最後の発注作品となったダン・フレヴィンのインスタレーションを展示したリッチモンド・ホール(Richmond Hall)、北キプロスのリシ(Lysi)の聖堂にあったフレスコ画を収めたビザンティン・フレスコ・チャペル美術館(Byzantine Fresco Chapel Museum)といった付属の美術館が周囲にある。
また水曜から金曜までの午後に公開されている図書館もある。
マーク・ロスコの大作を収めた超教派の教会ロスコ・チャペル(Rothko Chapel)もメニル夫妻により設立されたもので、メニル・コレクションの近隣に位置している。

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アメリカのテキサス州ヒューストンにあるレンゾ・ピアノ氏が設計した美術館「メニル・コレクション(美術館)」!
ガラス屋根にルーバーの天井が特徴の建物で、天井からやわらかい自然光を取り入れています。
展示室には窓はなく、湾曲した木の葉状のルーバーを採用しており、パ-ゴラのような空間となっていますよ。

Home – The Menil Collection

 

 

チバウ文化センター

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チバウ文化センター(チバウぶんかセンター、Jean-Marie Tjibaou Cultural Centre)はニューカレドニアのヌメアにある文化博物館。
1993年にイタリアの建築家レンゾ・ピアノによって設計され、1998年にオープンしている。
敷地内には「カーズ」と呼ばれる巻貝のような形をしたカナックの伝統家屋を模した建物が大小10棟建っており、カナックの文化の発展を願うことからいずれも未完成のようにしてある。
「カーズ」は籠状に組まれた木造合成材を鋼鉄の心棒で補強した枠組みを何層にも重ねて作られており、日照や風などの気象条件に対応して可動できる構造になっている。外装と内装の建材の多くの部分に地元産の木材や鉱物などの自然素材が用いられており、周囲に植樹された椰子や松の植え込みとともに植物相に取り込まれる構成となっている。
チバウとはニューカレドニアで民族独立運動を指揮したジャン=マリー・チバウ(英語版)のことで、敷地内には彼の銅像がある。

wikipedia

フランス領土のニューカレドニアにあるレンゾ・ピアノが設計した複合文化施設「チバウ文化センター」!
巻貝のようなフォルムのファサードが特徴の建物で、カナックの伝統的な家屋であるカーズをモチーフにデザインされています。
高さと大きさの異なる10棟並んでおり、自然換気ができるよう設計されていますよ。

ADCK – Centre Culturel Tjibaou, Nouvelle-Calédonie

 

 

バイエラー財団(美術館)

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バイエラー財団は、バーゼル近郊のリーエンにあるスイスの私立の文化団体(フランス語版)である。
この財団は、美術商エルンスト・バイエラー(フランス語版)と彼の妻のヒルディ・バイエラーによって収集されたモダン・アート(フランス語版)とコンテンポラリー・アートのコレクションを保護している。
美術館の建物はポンピドゥーセンターの2人の建築家のうちの1人であるレンゾ・ピアノによって建設された。
美術館を囲む庭園内にカルダーのモビール「L’arbre(木)」がある。
美術館の3つの部屋の窓際にはスイレンの広がる池がある。

wikipedia

スイスのバーゼル近郊のリーエンにあるレンゾ・ピアノが設計した美術館「バイエラー財団(美術館)」!
ワインレッドの石とガラスによるファサードが特徴の建物で、内部は自然光を取り入れたトップライトが設けられています。
3つの展示室には大きな窓が設けられており、睡蓮の花が咲いた池を眺めることができますよ。

Fondation Beyeler

 

 

パウル・クレー・センター

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パウル・クレー・センター(ドイツ語: Zentrum Paul Klee、フランス語: Centre Paul Klee)は、スイスの首都ベルン郊外にある美術館で、その半生をベルンで過ごした画家、パウル・クレーの作品4,000点以上を所有している。
膨大なクレー作品をさまざまなテーマ、革新的なアプローチで紹介する意欲的な企画展も開催している。
パウル・クレー・センターは、それまでベルン美術館に収蔵されていたパウル・クレー財団のコレクションと、クレーの義理の娘、Livia Klee-Meyerの寄贈した作品を一堂に集め、2005年6月にオープンした。
センターの設計は、イタリア人の国際的に有名な建築家、レンゾ・ピアノであり、ベルン郊外の丘陵地帯にある半円形のフォルムの建造物である。
館内には音楽ホールやレストランも併設されており、ベルン市内から市電または市バスでアクセスできる。

wikipedia

スイスの首都ベルン郊外にあるレンゾ・ピアノが設計した美術館「パウル・クレー・センター」!
ガラスとスチールによる波打つフォルムが特徴となっており、丘陵地に建つ3つの建物は周りの自然と調和した建築となっています。
地上1階と地下1階の2層からなる建物で、1階部分や通路などには自然光をうまく取り入れていますよ。

パウルクレー・センター | スイス政府観光局

 

 

レンゾ・ピアノ氏の作品集もありますよ。

レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ全作品集〈Volume1〉
レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ全作品集〈Volume1〉

 

大阪にある関西国際空港旅客ターミナルビルは、日本人なら誰しも利用したことがあるのではないでしょうか。
以上で建築家のレンゾ・ピアノの建築作品7選。代表作のポンピドゥー・センターや関西国際空港旅客ターミナルビルなど

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