建築家の永山祐子が設計した建築作品10選。代表作のルイ・ヴィトン京都大丸店など

2019/07/09

こんにちは。
今回は建築家の永山祐子が設計した建築作品10選。代表作のルイ・ヴィトン京都大丸店などです。

2児の母でもある女性建築家の永山祐子氏。
代表作のルイ・ヴィトン京都大丸店をはじめ、住宅から店舗や公共施設まで様々な建築物を手掛けていますよね。
そこで、今回は建築家の永山祐子が設計した建築作品をまとめました。

永山祐子とは

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永山祐子建築設計 – YUKO NAGAYAMA&ASSOCIATES

永山 祐子(ながやま ゆうこ、1975年 – )は、日本の建築家。
永山祐子建築設計主宰。
父親は、スマホ顕微鏡Leyeの開発者であり、東京大学で教授として勤めたことのある、永山國昭 (ながやまくにあき) 自然科学研究機構統合バイオサイエンスセンター教授、総合研究大学院大学理事、自然科学研究機構生理学研究所名誉教授である。
1975年 東京都生まれ
1998年 昭和女子大学生活科学部生活環境学科卒業(23歳)
1998年-2002年 青木淳建築計画事務所勤務
2002年 永山祐子建築設計設立 (27歳)
2006年 AR Awards(UK)「Highly Commended賞」ほか

wikipedia

建築家の永山祐子が設計した建築作品!

ここからはいよいよ、実際に建築家の永山祐子の建築作品を見ていきましょう。

LOUIS VUITTON 京都大丸店

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京都の商業中心地、四条通り沿いにある「ルイ・ヴィトン京都大丸店」のファサードデザインである。
ルイ・ヴィトンが古いトランクに使用していた“レイエ”というストライプパターンと、京都の縦格子、この重なる2つのイメージから縦ストライプをファサードのパターンとして採用した。
アーケードによって上下に分断されてしまう今回の敷地条件のなかで、水平移動に対して有効なパターンであるということも大きな理由であった。
この黒い縦格子は実際には存在しない、偏光板によってつくり出された闇である。
そこに存在している空気の奥行を可視化しているに過ぎない。
現前しているこの格子には、厚さがない。
その黒色には、質感がない。
人の動きに合わせて格子は回転したり、消えたり、次々に表情を変えていく。
人が静止すると、反射のない黒い格子は静寂した空気のなかで静止する。
実際には存在しない、しかし、そこに見え、表情を変えていく、厚さも質感もない黒い格子。
それらは“在る”わけではなく、“ 見えている”。
人の意識と実体の間に立ち現れている幻影である。
“物質(モノ)としてのファサード”ではなく“事象(コト)としてのファサード”をつくりたいと思った。
そこでは“在る”ものと“見えている”ものが混在し、平等に配置され、“事象(コト)としてのファサード”を構成している。
このファサードと対峙した人が、そこに何かを見つけたときに初めて“事象(コト)としてのファサード”は成立する。

永山祐子建築設計 – YUKO NAGAYAMA&ASSOCIATES

京都府京都市にある永山祐子氏がファサードデザインを手掛けた店舗「LOUIS VUITTON 京都大丸店」!
縦ストライプのデザインが特徴のファサードで、偏光板を使用しており、見る位置によって違う表情をみせてくれます。

アーケードによって上下に分割されているため、上側と下側で違うパターンになっていますよ。
この作品は建築家の永山祐子氏の代表作となっており、JCDデザイン賞2005奨励賞を受賞しています。

ルイ・ヴィトン 大丸京都店 日本|ルイ・ヴィトン 公式サイト

 

 

カヤバ珈琲

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大正5(1916)年築,木造2階建ての町家の1階にある喫茶店「カヤバ珈琲」は昭和13(1938)年の創業以来,谷中の人びとにとって、大切な場所であった。
残念ながら店を守り続けてきたふたりのおばあさんが亡くなり、しばらく閉店していた。
しかし、たいとう歴史都市研究会とSCAI THE BATH HOUSEの協力の下、谷中を新しい文化の発信地とするプロジェクトの一環として、再び喫茶店として再生することとなり、その改修設計を任された。
この場所は長年積み重ねてきた人びとの思いからなる膨大なストーリーを内包して、既に熟成され、完成された空間となっていた。
ただ、そのまま残してもノスタルジーに陥ってしまう。
そこで、この空間の持つ特性を拡大解釈して見せることで、今の時代にあった別のストーリーがそこに浮かび上がってくるのではないかと考えた。
感情的な部分から離れ、ただ空間特性だけを拾い上げようと固定観念を捨てて見つめ直した。
印象に強く残ったのは、薄暗い室内と窓から見える通りの明るい風景という明暗のコントラスト。
そこで、この光のイメージを増幅させていくことを考えた。
天井に黒いガラスを張り、そこに窓外と室内の映像を映し込み垂直方向に空間を広げていく。
店内に入った瞬間に見える奥の壁は光壁にし、窓外の照度と合わせ、水平に奥へと広がり外に抜けていくような感覚を与えた。
賑やかな通りの往来、店内でくつろぐ人の様子が天井に反射して見える。
この生き生きとした「今この瞬間」の映像越しに、過去から続く大正時代の梁が重なって見えてくる。
ここで珈琲を飲みながら人は何かを夢想する、「今この瞬間」から、過去と未来に繋がる時間の糸が、始まりと終わりが分からないくらいに絡み合い、「カヤバ珈琲」という場ができ上がる。
そんな、常に現在進行形の空間をつくるきっかけを与えることが「生きた保存」なのではないかと思う。

永山祐子建築設計 – YUKO NAGAYAMA&ASSOCIATES

東京都台東区にある永山祐子氏が設計した喫茶店「カヤバ珈琲」!
大正時代に建てられた木造2階建ての古民家をリノベーションした建物で、外観や内部の一部はそのままにできるかぎり手を加えないよう設計されています。
1階の天井部分に黒い鏡が設けられており、店内の風景が写し出されていますよ。

たいとう歴史都市研究会

 

 

女神の森セントラルガーデン

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日本建築様式、特に神殿造りの庭を囲んで用途を持った場所が廊によって繋げられる構成を参考にした。
各々の機能を持った場所を森の遊歩道(廊)によって繋げていくという方法をとることで“ホール”という大きな場所を細分化していった。
大掛かりなホールロビーやホワイエはここにはなく、北側の接道面から森を縫ってまっすぐに続く遊歩道がそのまま外部ロビーとなり、さらに室内に入ってホールホワイエとなって森に抜けていく。
その遊歩道脇にホールが配され、森の道から直接入る感覚がある。
森の中にそっと置かれた森に溶け込むホールを目指した。
既存の森は土、葉、枝など小さな要素の集積でできている。
建物の表面がのっぺりと抑揚のない大きな面で構成されると森との親和性がない。
そこで建築の汎用材に肌理を与えることを考えた。
例えばアスロックに人の手のストロークを用いた文様を付けたり、リブ型アスロックのリブピッチに合わせた縦格子に後ろから斜めの格子を重ねたオリジナル文様「森綾」のアルミ鋳物パネルを作り、シームレスな外壁でありながら内部から見ると透けた壁を作った。
カフェ天井も敷地で伐採した赤松を使った「森綾」模様である。
ホールホワイエ、進入路、多目的室の天井はさざ波のように外部の緑を反射する素材とし、建物と緑が一瞬溶け合うように見える。
もともとこの地域に生息する植物を花や紅葉の色彩で分別して「森のカラーパレット」を作り、森を再編集した。
青い花の咲く場所、紅葉で赤くなる場所、紅葉で黄色く場所など見慣れた植物を再構成することで、ここにしかない印象的な風景を作り出している。
建物自体は土の明度と彩度に近いグレーが基調で、建物に彩りを与えているのは季節によって刻々と色を変化させる「森のカラーパレット」である。

永山祐子建築設計 – YUKO NAGAYAMA&ASSOCIATES

山梨県北杜市小淵沢町にある永山祐子氏が設計した複合施設「女神の森セントラルガーデン」!
自然豊かな森の中に建っており、自然に配慮した建築となっています。

ホールや多目的スペース、研修室、カフェなどを廊下で繋いだ構成の建物で、オリジナルの森綾柄を一部の壁や天井などに取り入れていますよ。
この作品でグッドデザイン賞や山梨建築文化賞、JCD Design Award 銀賞、東京都建築賞優秀賞を受賞しています。

女神の森│ARSOA アルソア

 

 

豊島横尾館

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2013年の瀬戸内国際芸術祭、夏会期に会館した瀬戸内海豊島の港町家浦の集落の中にある横尾忠則氏の美術館。
古民家3棟のリノベーションと一部増築から成る。
非日常空間と日常空間が隣りあう特徴的な敷地であった。
この美術館で目指したのは建築と作品が一体となった空間。
建築という3次元表現を絵画的な2次元表現に近づける事を考えた。
色彩情報を消す赤ガラス、明度をコントロールする黒ガラス、反射面としての効果を持つガラスなど様々なスクリーンによって空間の中に2次元的シーンが生まれる。
赤ガラスは美術館のテーマである“生と死”、 隣り合う“日常と非日常”の境界としてある。
片方の世界からもう一方の世界を見た時、風景はモノクロに展開する。
横尾作品である庭の赤い石も消える。
横尾作品のコラージュのように、作品とスクリーンによって生まれたシーンが3次元空間の中で一体となっている。
シーンは人の動き、太陽の光の状態で刻一刻と変化する。
一度として同じシーンの組み合わせはない。
「生と死」は横尾忠則作品の根底にあるテーマであり、私たちの日常の中に流れる共通のテーマでもある。
常に変化し、循環し続けるシーンの集合体として豊島横尾館を考えた。

永山祐子建築設計 – YUKO NAGAYAMA&ASSOCIATES

香川県小豆郡土庄町豊島にある永山祐子氏が設計した美術館「豊島横尾館」!
古い民家をリノベーションした建物で、作品がより魅力的に見えるよう色ガラスを設けています。

「生と死」がテーマとなった様々な作品が展示されており、作品と一体となった建築となっていますよ。
この作品でJIA新人賞を受賞しています。

豊島横尾館 | アート | ベネッセアートサイト直島

 

 

URBANPREM南青山

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青山通りから1本中に入ったところにある小さな通りに面したテナントビルである。
青山通り沿いには背の高いビルが立ち並んでいるが、その道から一歩入ると住宅街が続いている。
そんな東京らしい街スケールのギャップに位置する。
そこで考えたのはどちらのスケールにも属さない“曖昧”な立ち方をしたビルである。
建物はお腹を突き出す様に湾曲している。
通りから見上げたときにビルの頂上が見えない為に、何階建てなのかわからない。
また、スリット状のパターンの窓を1層に対して2段の窓が開いている為にスケールがわかりにくい。
湾曲した壁面に日が当たるとグラデーション状に日の光が落ちる。
室内に入るとスリット窓から光が差し込む。
全体を把握できない“曖昧さ”をコンセプトに、建物と人の新しい出会い方をデザインした。

永山祐子建築設計 – YUKO NAGAYAMA&ASSOCIATES

東京都港区南青山にある永山祐子氏が設計した商業ビル「URBANPREM南青山」!
大胆に湾曲したコンクリート打ちっ放しの外観が特徴の建物で、斬新なファサードデザインと同時に道路斜線の制限をクリアしています。
1層に2段の窓が設けられており、何階建てか分かりにくいよう設計されていますよ。



丘のある家/a hill on a house

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東京都心、接道している北東方向を除いて3方向を高い建物に囲まれた、間口6.5m、奥行き20mという敷地に建つ住宅。
ほぼ敷地一杯に北側・道路斜線に合わせた高さをもつボリュームを置き、光が入り込みやすいようにすり鉢状に凹ませる。
すり鉢の底辺は中庭となる。
その中庭に向かって傾く東側の真っ白な大屋根は、太陽からの光を反射し、中庭を挟んで対面する3層に重なる各部屋に光を誘い込む。
どの部屋もトップライトや開口により行き止まりのない、常にどこかにつながる場所となる。
意識のなかでの空間のつながりと動線上のつながりは必ずしも一致しない。
意識のなかでの距離感と、実際の距離のズレにより空間に不均質さが生まれる。
例えばダイニングとリビングは中庭を挟んで分断され、視線は通るけれど中庭と壁の隙間からしか行き来できない。
そして、ダイニングからリビングへ入ると、突然、頂点が6.8mあるメガホン型の空間が表れる。
山を見たとき、人はそこに自分がいる場所とは違う、ある種、特別さを感じる。
そこに行ったらどんなだろう、と密かに思いを馳せる。
そのとき、精神は空間を自由に行き来する。
均質化した空間にはない、精神的自由さをもつ空間をつくりたいと思った。
この住宅には、その1つのきっかけとして白く光る“丘”がある。
どの部屋からも感じられるが、誰の手にも届かないその“丘”は、意識のなかでは共有されるけれど、誰のものでもない場所だ。
そこから日常生活の隣に流れるもう1つの物語が生まれる。
中庭から見上げる。
空に向かい傾斜する白く光った面と、その稜線の先に空が見える。
丘のふもとから空を仰ぐようなこの情景は、見えない向こう側を意識させ、無限の広がりをつくり出す。

永山祐子建築設計 – YUKO NAGAYAMA&ASSOCIATES

東京都渋谷区南平台町にある永山祐子氏が設計した住宅「丘のある家/a hill on a house」!
コンクリート打ちっ放しの外観に鉢状に凹んだ中庭が特徴の建物で、気持ちのいい空を眺めることができます。

中庭の一面が真っ白い屋根となっており、反対側の部屋へと光を反射させていますよ。
この作品でAR Awards Highly commended賞を受賞しています。

 

 

西武渋谷店A・B館5階

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A館5階の婦人服フロアとB館同階の紳士服フロアは、感度の高い大人をターゲットとした新しい共通環境が求められた。
もともとの環境は多くの百貨店の共通環境のように開放的でニュートラルな印象の空間であったが、今回は路面店舗をつくるようにあえて特徴的なコンセプトを設定。
親密さを感じるよう、空間の分割、光の状態を一から考え直していった。
A館は、宮殿建築を利用した美術館のような空間をコンセプトとした。
宮殿建築の多くは部屋が連続する構成で、その連続した豪奢な空間を通り抜ける特別な体験が高揚感を生み出す。
今回の売り場は、ステンレスのリングメッシュでつくられた、透けた壁が連続する部屋で構成した。
各々の部屋にテーマを与え、床の仕上げの色や、白く光るシャンデリアによって部屋の特徴をつくり出している。
また、空間の印象を限定していた柱梁のグリッドは、リングメッシュの効果によって消すことができた。
B館は、大人の趣味雑貨を含む沢山のモノが集積する場所である。
モノの集積場として魅力的な博物館をコンセプトとした。
古い博物館の構成要素として、“ガラスの陳列棚/引き出し/オブジェのような什器/アーチ”などいくつかの特徴を抽出。
あえて高さもバラバラの特徴ある家具で構成することで、それぞれの空間にリズムを与えた。
陳列の仕方についても、博物館らしい新しい見せ方を売り場の方々と協議しながら考えていった。
光環境は、暗い店内に対して光る陳列棚で強弱をつけ、親密さをつくり出している。
A、B館の連絡通路は、既存のガラス天井のオーニングを取り払い、グラデーションのミラーフィルムを貼ることで、木製パーケットの床を天井に映し、万華鏡のような空間とした。
買い物をするだけでなく、巡るだけで楽しめる空間。
新しい体験や情報が得られることで、ただ物を買う空間を超え、もう一度来たいと思えるような場を目指した。

永山祐子建築設計 – YUKO NAGAYAMA&ASSOCIATES

東京都渋谷区宇田川町にある永山祐子氏が空間デザインを手掛けた商業施設の店舗「西武渋谷店A・B館5階」!
A館は宮殿がコンセプトとなっており、ステンレスメッシュのカーテンやオブジェのようなシャンデリアが特徴となっています。
B館は博物館をモチーフにした空間となっており、A館とB館を繋ぐ渡り廊下も永山祐子氏による設計となっていますよ。

西武渋谷店|西武・そごう

 

 

OSビル(明るい窓)

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「窓」は、建築と街との関係を作る大切な要素の1つである。
日中の街を歩きながら窓を見ると、外に比べて中が暗く、ガラスの反射が強いために、内側が暗く閉ざされているように見える。
外から見た時に、より親密さを感じるような窓の在り方はないだろうか。
学生時代に訪れたロンドンで不思議な体験をした。
ある通りを歩いていると、妙に明るい窓があった。
建物の窓から通りに光が差し込んでいる。
窓から中を覗くとそこは空き地だった。
よく見ると、道に面した外壁だけが残され、建物自体は解体されていた。
道の両側の外壁の間に鉄骨を通して残された外壁を自立させていた。
沿道の風景を残すための苦肉の策。
街並みを大切にしている証だ。
この内外の逆転、外壁が道のインテリアであるとも言えるのだ。
この体験から沿道に対して”明るい窓”を考えることにした。
このプロジェクトは、代官山の商業エリアから住宅エリアに変わるちょうど境に立つ商業テナントビルである。
閑静な通りに対して住宅とも見えるような等間隔に並ぶ”明るい窓”のファサードとした。
敷地形状から建物の奥行きがそれほど深くないので、建物の背面をガラス張りにすることで背面の街並みや空が道路側の窓越しに見え、南側の光が建物を介して通りに漏れてくる。
等間隔に並ぶ窓それぞれに中の情景が見えてくる。
構造的(S造)に北側の道路面と南側の背面で在り方が分かれている。
道路側は壁面量を多くし、建物にかかるほとんどの力を負担させている、背面側は垂直荷重だけを負担する細い柱を使用し開放的だ。
「明るい窓」、窓の在り方を考えるだけで街並みは少しずつ変わっていく。

永山祐子建築設計 – YUKO NAGAYAMA&ASSOCIATES

東京都渋谷区代官山にある永山祐子氏が設計したテナントビル「OSビル(明るい窓)」!
同じ大きさの窓やエントランスが並んだファサードが特徴の建物で、内部にはインパクトのある美しい階段が設けられています。
建物の裏面をガラス張りにすることにより、通りから光や景色が透けて見えるよう設計されていますよ。

 

 

勝田台のいえ

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千葉県勝田台の店舗兼住居。
1Fは手前にパティスリーと、奥に厨房、2、3Fはオーナー夫婦と2人の子供、4人家族の住居となっている。
1F手前の店舗部分の上部は1層分の空気の層をもうけ、3F住居がその上に配置される断面構成となっており、1階前面道路から見ると、店舗の上に住居のボリュームが浮いているように見える。
この空気の層が昼間は店内に自然光を落とす役割を持ち、夜はこの隙間から宝箱が開いたように光が溢れ、それぞれの時間で光の層をつくる。
店舗の屋根はガラス貼りとなっており、下から住居部分の下部が見える。
店舗は前面道路に面した部分の壁の高さが1.8mとなっており、店内の奥に進むにつれ高くなっている。
道路との境界を一般のブロック塀の高さ程度とする事で店内は塀に囲まれた空き地のような場所となっている。
店舗と、その上に浮かぶ住居は一つの建物ではあるけれど、一方から他方を外から眺めるような視点があり、各々が独立した存在となっている。
それぞれの場所は周辺環境に対して違う距離感をもっている。
店舗は低い塀で囲まれただけの街路から続く外部的な空間。
住宅は街路から浮いており、街路側が壁となっているので直接周辺の住宅が見える事はなく、より浮遊感のある周辺から少し切り離された場所となっている。
そんな中で住居空間は風道を造る事で風と音だけは通り抜け、街の気配が感じられるようになっている。
建物を建て替える以前の住宅(1階店舗、2F住居)訪問の際、南の街路側のカーテンは道からの視線を気にして閉め切ったままとなっていた。
また、小さい子供の走る音が下階の店舗に響く事を気にしていた。
そういった問題点の解決も今回の構成を決めるきっかけとなっている。
店舗から住居に移動した時に気持ちの切り替えがあるように長く変化のあるアプローチとしている。
公共性の高い場所から周辺環境から切り離された独立性の高い場所、周辺との距離感をシチュエーションによって変える事で1日の大半を過ごす事となる一つの建物内の、働く空間と家族と過ごすプライベートな空間に流れる時間に変化を与えたいと思った。

永山祐子建築設計 – YUKO NAGAYAMA&ASSOCIATES

千葉県勝田台にある永山祐子氏が設計した店舗兼住宅「勝田台のいえ」!
1階が店舗、2階と3階が住居となっており、3階部分の住居が浮いているようなユニークな建物となっています。
店舗の天井部分をガラス張りにすることにより、昼間は外から光が入り、夜は店舗の光が外に漏れ幻想的な雰囲気となっています。
店舗部分の上部を空けることによって、住居部分の子供の足音などによる騒音にも配慮した設計となっていますよ。

 

 

松本ホテル花月

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永山祐子建築設計 – YUKO NAGAYAMA&ASSOCIATES

長野県松本市大手にある永山祐子氏がファサードデザインを手掛けたホテル「松本ホテル花月」!
周りの街並みに馴染むグレーの建物となっており、1階部分は木を基調としたデザインとなっています。
レトロでかわいいファサードデザインに仕上がっていますね。

 

 

永山祐子氏が一部執筆した本もありますよ。

子育てしながら建築を仕事にする
子育てしながら建築を仕事にする

 

どの作品も多種多様でおもしろいですね。
以上で建築家の永山祐子が設計した建築作品10選。代表作のルイ・ヴィトン京都大丸店などでした。

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