グラフィックデザイナーの佐藤卓がデザインした作品10選

2019/03/18

こんにちは。
今回はグラフィックデザイナーの佐藤卓がデザインした作品10選です。

2018年度芸術選奨の文部科学大臣賞を受賞したグラフィックデザイナーの佐藤卓氏。
パッケージデザインやグラフィックデザインからテレビ番組の企画やアートディレクションなど幅広く活躍していますよね。
そこで、今回はグラフィックデザイナーの佐藤卓がデザインした作品をまとめました。

佐藤卓とは

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TSDO Inc.

佐藤 卓(さとう たく、1955年 – )は、東京都出身のグラフィックデザイナー。
パッケージデザイン、グラフィックデザイン、アートディレクションを中心に活動する。
日常生活や消費社会における商品デザインを中心に、ビジュアル・アイデンティティ(VI)やプロダクトデザイン、商品企画、テレビ番組のアートディレクションなど、その活動は多岐にわたる。
また商業デザインのかたわら、「バーバーサインプロジェクト」のようなデザインをアートワークとしての切り口から考察、検証するプロジェクトやエキシビションにも注力する。
ラテン音楽の愛好家で、学生時代はプロミュージシャン(パーカッショニスト)を目指したこともある。
「ミネソタ・ファッツ」というバンドでパーカッションを担当。
電通で鈴木八朗に師事。鈴木に「佐藤はデザイナーに向いていない」と言われる。
毎日デザイン賞、東京ADC賞、JAGDA 新人賞、東京TDC賞、ニューヨークADC賞、日本パッケージデザイン大賞金賞、Gマーク大賞、デザインフォーラム金賞、原弘賞、2018年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
東京ADC・東京TDC・JAGDA・日本デザインコミッティー・AGI会員。
21_21 DESIGN SIGHTディレクター。

wikipedia

グラフィックデザイナーの佐藤卓がデザインした作品!

ここからはいよいよ、実際に佐藤卓の作品を見ていきましょう。

ロッテ キシリトールガム

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TSDO Inc.

 

 

明治のパッケージ

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2001年に日本国内で発売がスタートした牛乳のパッケージデザインです。
発売して間も無く日本国内で、牛乳ではトップのシェアに至り、2017年現在もそれを維持している定番商品と言えます。
搾りたての牛乳の味にできるだけ近づけるため、そしてより使いやすいパッケージにするため、現在でも技術革新が続いているため、2001年に仕事がスタートしてから、今でもデザインのメンテナンスが続いています。
搾りたての牛乳の味にできるだけ近づけることを念頭に商品が生まれたので、できるだけ人工的ではない「そのまま」の印象、つまりできるだけデザインをしない方向で、デザインをしました。
日本ではもともと文字を縦に書き、今でも文字を縦に組む習慣が根付いているので、縦の形に対して、このように素直な縦組みのタイトルが、ふつうのデザインとして受け入れられるのです。

TSDO Inc.

 

 

カルピス

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TSDO Inc.

 

 

ロッテ ミントガムシリーズ

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これは1993年におこなった、日本では菓子メーカーとして有名な「ロッテ」から長い間販売され続けてきたチューインガムの、デザインリニューアルの仕事でした。
ミントガムにはいくつか種類があり、全て同時にデザインしましたが、クールミントガムとグリーンガムは特に長い歴史がありました。
クールミントガムを例にとってお話すると、それまで販売されていたものは、1つの面にペンギンの絵とCOOL MINTの文字が並んでいましたが、佐藤卓は、店頭で見た時、2つの面が同時に見えることに気づき、COOL MINT(文字)とペンギン(絵)を、2つの面に分けてデザインしてみました。
これがその後25年間日本のチューインガムの定番として販売され続けました。
ちなみに、ペンギンの前から2番目が静かに手を挙げているのに気づきましたか?
これは、これに気づいた人が、隣の人に伝えてくれることを想定した「会話が生まれるパッケージデザイン」の、密かな実験だったのです。

TSDO Inc.



金沢21世紀美術館

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2004年に日本の金沢にオープンした美術館のシンボルマーク、そしてグラフィックツールのデザインを担当しました。
まずこのマークは、妹島和世さんと西沢立衛さんが設計した美術館の建築を、真上から見たところをシンボライズしています。
敷居が高い、入りにくい今までのイメージの美術館ではなく、公園のように開らかれた美術館を目指して、丸く方向性を持たずに設計されている建築そのものが、この美術館を象徴していると思い、ほぼ1フロアーに部屋が並んでいる円形の建築を図形化しました。
円の中の四角や丸が展示部屋で、間が廊下になっています。
このように建築俯瞰図をそのままマークにすることにより、「建築」と館内の「サイン」と「シンボルマーク」が1つのイメージになり、マークを使って部屋の展示について話ができたり、あるいは、マークにメモをすることもできるのです。

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NHK Eテレ 「デザインあ」(TV PROGRAM)

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子どものためのデザイン教育番組の仕事です。
2011年4月からスタートしていて、2018年現在も、ほぼ毎日NHK Eテレビジョンにて放送されています。
企画の立ち上げから、総合監督と全体のアートディレクション、そしてグラフィックデザインを担当しています。
「デザインと関わりのない物事は、何一つない。」という考えを元に、小さなころからのデザイン教育の必要性を感じ、提案して実現したものです。
日常のありとあらゆるところにデザインは潜んでいますので、テーマは無限にあります。
インターフェイスデザイナー、音楽家、映像作家、アニメーション作家、メディアアーティストなど、多くの優秀な人たちに参加してもらって、番組が成り立っています。
ちなみに、番組タイトル「デザインあ」の「あ」の意味は、2つあり、1つは、日本語の「あいうえお」(英語のABC…)の最初の「あ」であり、もう1つの意味は、何かに気がついた瞬間、つい「あ!」と声に出す、その「あ」なのです。
そして2013年、この番組を展覧会にしてみました。
タイトルは「デザインあ展」です。
21_21 DESIGN SIGHTで開催したこの展覧会には、22万5000人の人達が訪れてくれました。
テレビは、主に目と耳に届くメディアですが、展覧会は全身で楽しめるメディアです。
その展覧会の利点を活かし、触って遊ぶ展示や、描いて参加する展示などを導入しました。
そして、SNSを前提に考え、21_21で初めて「館内撮影自由」を実現しました。
すると、展示の写真がSNSで一気に拡散し、その効果が集客数に繋がりました。

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PLEATS PLEASE “ANIMALS”

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これは、2005年より担当しているISSEY MIYAKEのブランドPLEATS PLEASEのグラフィックシリーズです。
PLEATS PLEASEは、独自のノーハウで開発されていて、その軽さ、楽しさ、美しさをどのように表現すればいいのかを考えた時に、どんなものでも表現できる「絵の具」や「粘土」のような、無限の可能性を秘めた素材なのではないかと気づき、試行錯誤しながら毎年異なったテーマを設定し、制作し続けています。
これらのグラフィックが、世界の都市にあるISSEY MIYAKEのSHOPに大きく表示され、紙袋などに活かされています。

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NHK Eテレ「にほんごであそぼ」(TV PROGRAM)

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2003年からNHK Eテレで放送が始まった、子どものための日本語教育番組制作の仕事です。
番組の企画から参加して、全体のアートディレクションとタイトルなどの全てのグラフィックデザインを担当しています。
名文やオノマトペ、民謡、百人一首などの豊かな日本語を、能、狂言、文楽、歌舞伎、落語などの日本の伝統芸能や、アニメーション、そしてオリジナルの音楽などを駆使して、楽しく子ども達に覚えてもらうことを目的に、2017年現在も制作が続いていて、現在もほぼ毎日放送されています。
番組に出てくる日本語の書体は、この番組のためにオリジナルで制作したものを使用しています。

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ニッカウヰスキー ピュアモルト

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佐藤卓が28歳の時、自分でデザイン事務所を始めて最初の仕事です。
1984年に発売されたウイスキーの商品開発の仕事で、企画から、中身の選定、ネーミング、ボトルデザイン、パッケージデザイン、値段、店頭POP、広告媒体の選定、広告表現、カタログまで、全ての行程をデザインしました。
この仕事では、多くの実験的な試みをしています。
例えば、環境問題を考慮し、極力デザインを抑えることによって、飲んだ後、カラ瓶を捨てずに他の用途で再利用できるようにしています。
2017年現在も、日本国内で生産され続けているウイスキーです。

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21_21 DESIGN SIGHT

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21_21 DESIGN SIGHTは、2007年春、東京六本木のミッドタウン内に開館したデザインのための施設です。
設計は安藤忠雄氏によるものです。
ここでは、デザインを主軸にした展覧会の開催を主に、トークショー、シンポジウム、オリジナルグッズの制作販売なども行なっています。
この施設は三宅一生さんの発案で生まれ、三宅一生さん、深澤直人さん、そして佐藤卓の3人がディレクターとして関わり、会館から10年を経て2017年4月より佐藤卓が館長を勤めています。
21_21 DESIGN SIGHTというネーミングには、20-20というパーフェクトサイトよりも、さらに先をデザインの視点で見る場にしようという想いが反映されています。

TSDO Inc.

 

 

佐藤卓氏は本も出していますよ。

塑する思考
塑する思考

 

どの作品も一度は目にしたことのあるものばかりですね。
以上でグラフィックデザイナーの佐藤卓がデザインした作品10選でした。

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